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【FINE】キャリアコンサルタント養成講座で気づいた「新しいつながり」の価値

目次

はじめに

早期退職してから、およそ8ヶ月。少しずつ自分の生活リズムも整い、うつの症状も落ち着いてきた。日常に追われていた日々から抜け出し、ようやく「これからの人生をどう生きるか」に思いを馳せられるようになった。

そんな中、私の中で再び浮かび上がってきたのが「FINE=Financial Independence, New Engagement」という生き方。完全なリタイアではなく、自由を得ながらも社会としなやかに関わっていくスタイル。その“New Engagement”をどう形にしていくかが、今の私にとっての大きなテーマになっていた。

自分の強みを活かせる道を探して

30年近く会社員として働く中で、私は数多くの部下や後輩と関わってきた。

  • 部下の育成
  • キャリアの壁にぶつかる若手の相談対応
  • マネジメント層の意識改革

目の前の業務を回すだけでなく、「人がどうすれば前を向いて働けるか」を常に意識してきた。とはいえ、これらの経験を言語化し、人に伝えるとなると難しい。

「今までの経験を“棚卸し”し、それを社会ともう一度つなぐにはどうしたらいいだろう」

そんな思いで探し始めたのが、“資格”という手段だった。

キャリアコンサルタントという国家資格

調べていくうちに出会ったのが「キャリアコンサルタント」という国家資格。

ネット上では“役に立たない資格ランキング”の常連という評価も目にしたが、私にとっては「これまでやってきたこと」と重なる部分が多く、不思議と惹かれるものがあった。

  • 傾聴を通じて相手の本音を引き出す
  • 客観的な視点でキャリアを一緒に設計する
  • 自立と成長を支える“関わり方”

これは、私がこれまで自然にやってきたことそのものだった。自分の強みを体系的に学び直すことにもなるし、FINEの「New Engagement」にもつながる。そう考え、キャリアコンサルタント養成講座への申し込みを決意した。

養成講座での刺激的な日々

講座が始まってまず驚いたのは、参加者の多様さだった。

  • フリーランスのライター
  • 福祉関係者
  • 小学校の元教員
  • 子育てを終えた主婦

会社員時代のように、同じ業界・似たような経歴の人たちだけではない。年齢も価値観もバラバラな人たちが、「キャリア支援」という目的で集まっていた。

最初は、正直戸惑いもあった。

「こんなにも背景が違う人たちと、うまく関われるだろうか」

けれど、ロールプレイやグループワークを通じて少しずつ打ち解けていった。

傾聴のロールプレイでは、相手の話を「聴く」ことの難しさと大切さを改めて実感。

また、自分自身が話し手となったとき、「どうしても“解決”を急いでしまう」という癖に気づかされた。これは、長年マネジメント職で“答えを出す”ことに慣れていた証でもある。

この気づきだけでも、講座に参加した価値があったと思っている。

新しいつながりが生まれた実感

印象的だったのは、あるグループワークの後に参加者の一人が言ってくれた言葉。

「会社じゃ出会えなかったような人と、こんなふうに話せるのが新鮮ですね」

まさにその通りだった。会社員時代は、組織の中での役割や立場に縛られた関係が多かった。けれど、この講座では誰もが「学ぶ人」としてフラットだった。

この体験は、FINEの「New Engagement=新しい関わり方」の一歩だと感じた。

資格取得そのものは目的の一部に過ぎない。むしろ、このような“対等なつながり”の中に身を置くことが、自分にとって本質的な意味を持っているのだと思う。

おわりに:FINEは動きながら見つけていく

養成講座はまだ始まったばかり。これから学ぶべきことは山ほどある。でも、動き出したことで見える景色が変わってきた。

  • 自分の経験を、別の視点から捉え直す
  • 人との関係を、会社の外で築き直す
  • 社会との“新しいつながり”に小さな一歩を踏み出す

こうしたプロセスすべてが、私にとってのFINEなのだろう。

次回は、養成講座での具体的な演習や学びの中で、自分自身にどんな変化が起こったのかを綴っていきたい。

※本記事は筆者の実体験に基づいたものであり、医療・投資・ライフプランニングなどの専門的アドバイスを目的としたものではありません。

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