退職後の生活って、もっと穏やかで自由なものだと思っていました。
ところが現実は、心にも財布にも想像以上の負荷がかかるものでした。
本記事では、50代で早期退職した筆者が、
退職後3ヶ月間で経験した「心の揺れ」と「お金の不安」について赤裸々に綴ります。
- 退職後の生活って本当に自由なの?
- お金はどうやってやりくりしてる?
- 精神的なダメージはどれくらいあるの?
そんな疑問を抱えている方に、
実体験だからこそ語れる“リアルな現実”をお届けします。
「自分だけじゃなかった」と、少しでも気持ちが軽くなることを願って。
はじめに:自由を手に入れたはずだったのに
退職してから3ヶ月が経ちました。
確かに、毎日が自由になりました。
朝は好きな時間に起きて、誰に指図されることもなく、ゆっくりコーヒーを飲む。
もうあのストレスフルな会議も、数字に追われるあのプレッシャーもありません。
でも、その「自由」は、想像していたよりずっと重たかったのです。
「もう少し楽になれると思ってた」
「こんなはずじゃなかった」
そんな言葉が、毎朝、ふと頭の中に浮かんできます。
自由を手に入れたはずなのに、心はふわふわと定まらず、
気づけば「退職後の生活」の“現実”に、何度も飲み込まれそうになっていました。
退職後の3ヶ月間で感じた“自由”の重み

会社員時代のストレスから解放されたはずだった
退職後、最初の数日は解放感に包まれていました。
毎朝アラームを気にせず眠れることや、上司からの連絡が来ないことが、とにかく嬉しかった。
スーパーで昼間から買い物をしたり、平日に海まで足を延ばしたり。
「これが自由か」と思えた瞬間もありました。
「もう少し楽になれる」と思っていた
でもそのうち、ふとした瞬間に、虚しさが押し寄せてきました。
何もしていないのに時間だけが過ぎていく。
予定のない1日が、不安や孤独を増幅させていきました。
「自由って、こんなに手持ち無沙汰なものだったのか?」
気づけば、“楽になる”どころか、落ち着かない日々になっていました。
「自由」と「孤独」は紙一重だった
会社という“社会の中の居場所”を失ったことで、
自分の存在価値までもが、ぐらつくような感覚がありました。

正直、「もっと楽になるもんだ」と思ってました…甘かったですね。
心の波──うつ症状は思った以上に根深かった


「回復の兆し」に安心した日々
退職した当初は、うつ状態も徐々に回復してきたように思えました。
- 夜も少しずつ眠れるようになった
- 食欲も戻ってきた
- 散歩に出る元気も出てきた
「このままいけるかもしれない」と、小さな希望を持てる日もあったのです。
突然、心が崩れ落ちる瞬間
でもある朝、目覚めると体が動きませんでした。
頭が真っ白で、テレビの音も音楽もただのノイズ。
そして、ふらふらと海まで歩いていました。
何を考えるでもなく、ただ波を見ていたとき──
「ここで終わらせた方が、楽なんじゃないか」
そんな思いが一瞬、頭をよぎりました。
自分の中に、そんな“声”があったことに、ぞっとしました。
ふと浮かんだ“消えたい”という思い
自由なはずの日々の中で、生きる力を失いそうになる瞬間がある──
これが、退職後に待ち受けていた現実の一部でした。
退職後の生活を襲うお金の現実
任意継続でも高額だった健康保険
健康保険は会社の「任意継続制度」を選びました。
国民健康保険よりは安かったけれど、それでも年間約70万円。
毎月58,000円の出費。
収入のない状態でこの金額は、正直、精神的にもこたえました。
住民税の一括請求という“退職後の罠”
さらに追い打ちをかけたのが、住民税の納付通知。
前年の収入に基づくため、無職でも約80万円を一括納付しなければなりませんでした。
わかっていたつもりでした。でも、実際に振り込むときの
あの“虚無感”は、想像以上の重さでした。
支出20万円、減っていく貯金と心の余裕
退職後の支出は月20万円前後。
健康保険・住民税を合わせ、わずか3ヶ月で150万円近くが消えていきました。
「このペースで減ったら、あと何年持つんだろう…」
不安は、心と体をじわじわと蝕んでいきました。



まさに“退職者あるある”ですが、振り込むときのあの虚無感、エグいです。
自分でも驚く“小さなこと”ができない日





ここからはちょっと重たい話になります。自分でもびっくりした体験です。
電話一本がかけられない
ある日、妻に頼まれて不用品回収の電話をしようとしました。
でも、受話器を手に取ったまま、声が出てこない。
手が震えて、頭が真っ白になってしまいました。
「なんで、こんな簡単なことができないんだ…?」
理由はわかりません。ただ、できなかったのです。
妻のひとことで、涙があふれた
その夜、妻がこう言ってくれました。
「我慢しなくていいよ」
「元気にならなくてもいい。生きてるだけで、いいんだよ」
張り詰めていたものが切れて、声をあげて泣きました。
退職してから、初めて心の底から泣いた夜でした。



…泣きました。本当に、救われた瞬間でした。
退職後の生活において「受け入れる」ことの大切さ


「頑張らない」ことを選んでみた
その日を境に、頑張ることを手放すことにしました。
- 今日は何もしなくていい
- 自分を責めなくていい
- 誰かと比べなくていい
小さな感情を大切にする日々
「今日は天気がいいな」と感じたら散歩へ。
「この曲、懐かしいな」と思えたら少しだけ音楽を聴いてみる。
そんな“小さな肯定”を、自分に許せるようになってきました。
自分をゆるすことから始めよう
退職後の生活は、“何もしないこと”に罪悪感を持ちやすいけれど、
まずは、自分をゆるすことが一番大切なんだと気づきました。



焦ってもダメなんですよね。小さなことからで十分なんだって、ようやく思えるように。
退職後の生活に必要だった“新しい視点”


「自由」の中には責任もある
自由には、責任が伴います。
誰かに管理されない代わりに、自分で「どう生きるか」を選ばなければならない。
それは、心の体力を使うことでした。
「問い続ける」ことにも意味がある
「本当にこれでよかったのか?」
この問いは、今も頭の片隅にあります。
でも、無理に答えを出さなくてもいい。
問い続けること自体に意味があるのだと、今は思えます。
完璧じゃなくていい、“自分のペース”で生きる
退職後の生活に「正解」はありません。
だからこそ、自分のペースで、自分の歩幅で進んでいけばいいのです。
退職後の生活に悩むあなたへ伝えたいこと


- うつは「治す」より「つきあう」ものかもしれません
- 税金や保険料の負担は大きい。でも、それで人生が終わるわけじゃない
- 誰にも必要とされていないような日でも、あなたの存在は消えていません
大丈夫。ひとりじゃありません。
退職後の生活についてよくある質問
- 退職後の生活費はどれくらいかかりますか?
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人によって異なりますが、筆者の場合は月に約20万円前後でした。
家賃や住宅ローン、保険料、食費など基本的な支出に加えて、退職後は健康保険料や住民税が一気にのしかかるため、初期は思った以上にお金が出ていきます。
退職前に3〜6ヶ月分の生活費+税金をシミュレーションしておくのがおすすめです。 - 退職後の社会保険や住民税の支払いはどうなりますか?
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退職後は会社の保険から外れ、国民健康保険または任意継続を自分で選び、支払う必要があります。
住民税は前年度の収入ベースで決まるため、退職して無収入でも多額の請求がくることも。
想定以上の出費があるため、資金繰りと支払いスケジュールの把握がとても重要です。 - 退職して後悔していますか?
-
正直、「これで良かったのか?」と今も自問しています。
でも、あのまま働き続けていたら壊れていたという実感もあるため、後悔というより「試行錯誤の途中」という感覚が近いです。
「早期退職=ゴール」ではなく、「新しい生き方のスタート地点」だと捉えています。
退職への不安、どう向き合えばいい?
▼不安な時期をどう乗り越えたかを綴ったこちらの記事も参考にどうぞ
👉 【実体験】早期退職を決めてからの2ヶ月間──期待と不安が交錯した有給消化の日々
📌 退職を考えるなら、制度の確認も忘れずに
💬 退職金や年金、健康保険のことは、実際に退職後の生活に直結する大切な要素です。
💡 不安を減らすためにも、下記の信頼できる公的情報を活用してみてください。
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