50代で早期退職して「自由な生活が始まる」と思っていたのに、どこか心が落ち着かない。
やりたいことはあったはずなのに、毎日が空白のように過ぎていく。
──そんな、退職後3ヶ月を過ごした私の心の動きを、リアルに綴りました。
「退職後の過ごし方に不安がある」「これで良かったのかと悩んでいる」──そんな方に、少しでも安心とヒントが届けば嬉しいです。
▶ 早期退職を決断した背景については、こちらの記事で詳しく綴っています。
【実体験】50代で早期退職を選んだ理由──私が会社を辞めた決断の記録
はじめに:退職後の生活は「静かな揺れ」から始まった
「お疲れさまでした」──
最後の出社日、オフィスの出口でそう声をかけられた瞬間、私はひとつの区切りを越えた感覚を持ちました。
でも、自宅に戻り、着慣れたスーツを洗濯機に放り込んだとき。
「これで本当に終わったんだ」と思った一方で、胸の奥にぽっかりとした空白が残っていました。
退職から3ヶ月。
それは、静かで穏やかな日々の中に、ふと浮かび上がる“揺れる心”と向き合い続けた時間でもありました。
退職直後に感じた「空白」と違和感

▶ 「退職してすぐの不安な毎日」についてはこちらでもリアルに書いています。
【実体験】早期退職を決めてからの2ヶ月間──期待と不安が交錯した有給消化の日々
退職した翌朝、目覚まし時計の音がない朝。
それだけで解放感がありました。ゆっくりコーヒーを淹れて新聞を広げる。そんな何気ないことすら、贅沢に感じられたのです。
でも数日も経たないうちに、その贅沢な朝がどこか“落ち着かない”ものに変わっていきました。

「夢にまで見た“目覚ましのない朝”。だけど……なんか落ち着かないんだよな。」
1週間後:「平日が空っぽ」に感じる
会社を辞めたはずなのに、体はまだ「出勤モード」のまま。
9時を過ぎると、「あれ、今日は定例会議の日だったな」とスケジュールを思い浮かべてしまう。
カレンダーの空白を見つめながら、「自分はいま、何をして生きているんだろう?」と、問いが頭をよぎりました。
会社を離れたはずなのに、心が会社に引き戻される瞬間
近所のコンビニに貼ってあった販促カレンダー。
「もうすぐ中間決算か」と、会社の業務予定を思い出した自分に驚きました。
もう関係ないはずなのに、脳のどこかがまだ“会社員”として動いている──
その事実が、なんとも言えず寂しく感じられました。
元同僚からの連絡に心がざわつく


ある日届いたLINEには、こんな言葉が。
「来月、組織再編あるらしいよ。そっちはどう? 自由楽しんでる?」
「いい感じだよ」と返したものの、正直に言えば心の中はざわざわしていました。
取り残されたような感覚。
忙しく走り回っていた頃の「社会との接点」が、今は確かに薄れてしまっている──そう感じた瞬間でした。
「自由に過ごせる」はずが、動けなかった理由


退職後はもっと楽しい日々になると思っていました。
- 自由に過ごせる
- プレッシャーがない
- やりたいことができる
でも実際は、“何をしていいかわからない”というモヤモヤと向き合う毎日でした。
やりたいことリストはあった。でも行動できなかった
退職前に作っていた「やりたいことリスト」はこんな内容でした。
- 家の片づけ
- 旅行
- 趣味の再開
- ブログ執筆
- 投資の勉強
ところが実際にできたのは、近所の散歩と読書くらい。
「時間はあるのに、なぜかやる気が出ない」──この矛盾に、自分自身も戸惑いました。



「おいおい、あれだけ“やりたいことリスト”作ってたくせに、何もしないってどういうこと…?」
「本当にこれで良かったのか?」という問いとの向き合い方


1ヶ月が過ぎたころ、ふと鏡の前の自分を見て思いました。
「今の自分って、誰にも必要とされていないのでは?」
会社員時代は、部下やチームを引っ張る役割がありました。
でも今、自分の肩書きは「無職」。
時間はたっぷりあるのに、どこか“居場所のなさ”を感じていたのです。
妻のひとことに、少しだけ救われた夜
ある晩、食後にぽつりと妻に言いました。
「退職してよかったのかな、って思うことがある」
すると妻はこう返してくれました。
「30年働いてきたんだよ? そんな簡単に“自由”を楽しめるわけないよ」
「焦らなくていい。まずは“働いてない自分”に慣れようよ」
その言葉に、なぜか涙が出そうになりました。



「そうか、“働いてない自分”にまずは慣れるって、必要な時間だったんだな。」
退職後3ヶ月、自分のペースが見え始めた
ある日、図書館でたまたま手に取った本を2時間かけて読み終えたあと、
窓から入る風をぼんやり感じながら、こう思いました。
「こういうのが、自分のペースなんだな」
誰かの指示ではなく、自分の気持ちに従って過ごす時間。
それが少しずつ「過ごし方」になっていく気がしました。
おわりに:退職後の過ごし方は「自分と向き合う」時間


早期退職すれば、すぐに自由で楽しい生活が始まる──そう思っていたのは幻想でした。
実際には、不安と迷いの中で「これでよかったのか?」と問い続ける時間もありました。
でも、それを経てようやく、自分の時間を“自分のもの”として受け入れられるようになってきたのだと思います。
退職後の過ごし方に「正解」はありません。
けれど、自分のペースでゆっくりと、自分の気持ちに向き合っていくこと。
それが、今の私にとっての“過ごし方”の答えになりつつあります。



「これが“退職後の過ごし方”の正解なのかは分からない。でも、今の自分にはこれが合ってる気がする。」
▶ 他の退職後の体験談や準備記事も、こちらにまとめています。
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よくある質問|退職後の過ごし方に不安を感じたあなたへ
- 退職後すぐは、どのように時間を使っていましたか?
-
最初の1週間は「朝起きても予定がない」という解放感がありましたが、それがすぐに「空白の時間」に変わりました。散歩や読書はしていたものの、正直“何かをしてる感”が薄く、時間の使い方に戸惑っていました。
- やりたいことはあったのに、なぜ動けなかったのですか?
-
「やっと自由になれた」と思っていたのに、心のどこかで「役割」や「目標」を求めていたのかもしれません。プレッシャーがなくなったぶん、気持ちのアクセルが踏めなかったんです。これは意外と多くの人が直面するギャップだと思います。
- 退職後の「社会とのつながり」がなくなって不安になりませんか?
-
かなり感じました。特に元同僚からの連絡やニュースで会社の話を聞くたび、「自分はもうその世界にいないんだな」と実感し、少しだけ孤独を感じることもありました。ただ、それも時間とともに“受け入れ”に変わってきた実感があります。
- 「これで良かったのか?」という迷いはどう乗り越えましたか?
-
完全には乗り越えていません(笑)。でも、焦らず「揺れている自分」を否定しないようにしています。妻のひとことや小さな日常が、少しずつ心の支えになっています。
📌 早期退職を考えるなら、制度の確認も忘れずに
💬 退職金や年金、健康保険のことは、実際に退職後の生活に直結する大切な要素です。
💡 不安を減らすためにも、下記の信頼できる公的情報を活用してみてください。
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